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ご宝号の意味

普段はなかなか会えない遠方に、5歳になるお孫さんがおられるおばあちゃん。

久しぶりにそのお孫さんが帰ってきました。おばあちゃんはそのお孫さんの顔を見ながら

目を細めて「よしよし」と頭をなでてくれます。おばあちゃんの「よしよし」の言葉には

どんな気持ちがこめられているでしょう?

学生の頃、私は高野山にあるご寺院で修行のためお世話になっていました。ある日、その

お寺のご住職に来客があり、その方は「お大師様のご宝号『南無大師遍照金剛』の意味を

おしえてほしい。」とお尋ねになりました。そこでご住職は前述のおばあちゃんの話をされたのです。

おばあちゃんの「よしよし」にはたくさんの気持ちが込められています。

~遠いところよく来たね。会いたかったよ。疲れてないかい?今日はゆっくりしていってね。大きくなったね。愛おしい。かわいいかわいい・・・~

「よしよし」という短い言葉には、おばあちゃんのお孫さんに対する深い愛情がたくさん

つまっているのです。

お大師様のご宝号『南無大師遍照金剛』にも健康を願えば健康を、ご先祖様を想えば供養となり、家族の幸せを祈ったり、ありとあらゆる意味があり、ご利益となるのです。

お大師様の聖語に「真言は不思議なり 観誦(かんじゅ)すれば無明(むみょう)を除く

 一字に千理を含み 即身(そくしん)に法如(ほうにょ)を證(しょう)す(般若心経秘鍵)というお言葉があります。

真言の一字一字には無量無辺の真理が含まれている。したがってその真言を観想し、読誦することによって、この現実の生きている生身の体そのままに、そこに真実の世界を現出して、自身が仏に他ならないことを悟る。(松長有慶前管長猊下の「空海 般若心経の秘密を読み解く」より引用)

南無大師遍照金剛、この八文字の表面的な意味だけに固執するとお大師様の無限の有難さに気づくことは難しいかもしれません。私たちのあらゆる願いや祈りを込める心そのものが、ご宝号の意味になるのです。どうぞみなさま、時間を見つけてはお大師様のご宝号「南無大師遍照金剛」とお唱え下さいませ。

              ―生かせいのち―第二伝道団シリーズ157より一部修正

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